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 臓器移植の推進


   弊社では事業と並行して日本国内での臓器移植の推進活動に力を入れています。 
   移植できる臓器には、心臓、肝臓、腎臓、肺 などがありますが、以下では心臓移植に焦点を当てて
  お伝えしたいと思います。
   と申しますのも日本では助かる術の無かった私(社長)の子供が、米国で心臓移植を受けて元気に
  なったからです。 当時小学生だった子供も今では大学生となり、毎日元気に通学しています。


 「心臓移植は何故必要か」
   心臓移植を必要とする病気の一つの心筋症(心臓の筋肉がだめになる病気)は、原因が解明されて
  いません。 遺伝とも言えないようで、予防手段はありません。
   (私と妻は米国で検査を受けましたが、原因は判りませんでした。)
   また発病の時期は特定されず、幼い場合も歳をとってからの場合もあります。
   従って、明日は我が身とならない保証は誰にもありません。
   不幸にして発病した場合、最初は薬での治療が試みられますが、それでも悪化した場合は、最終手段
  として心臓移植となります。 実はこの時になって初めて、日本の移植医療の実態が他人事ではなくなる
  のです。  当時、私達は自分の子供に対して、医師から「与えられた命をまっとうするのも人生」と諭され
  心臓移植については否定的な話を聞かされました。 
   しかし他に手段が無ければそれに賭けるしか無く、自力でルートを探し助けていただきました。


 「心臓移植の実施数」
   移植の体制が整備されている米国では、毎年2000人以上の人達が心臓移植を受けて、死の淵から
  社会復帰を果たしています。 米国よりも心臓移植が遅く始まった国々における累積実施数は、近隣の
  韓国や台湾でも数100例以上です。
   日本は移植法が施行されて10年が経過しましたが、平均年間5例程にとどまっています。 
  

 「何故日本の心臓移植数は少ないのか」
   他の国々とこれほどに差があるのは、日本の移植法が「本人の生前の署名」を臓器提供の
  必要条件としていることが大きな理由です。 海外ではこのような国は無く、世界保健機構(WHO)
  でも本人の生前の意志が判らない場合には、提供はご家族の判断に従うことが示されています。
  (日本の移植法が諸外国と同様にならなかったのは、過去に和田移植などの事件や、医療に
  対する不信も根強く、移植の開始に当たっては厳しい条件が課せられた という背景もあります。)


 「生前の署名を求めたことでの現状」
   「本人の生前の署名」は日本では遺言と同じに法解釈され、遺言を認めていない15歳未満の
  子供からの臓器提供を認めていません。  一方、臓器移植では移植する臓器の大きさがマッチ
  することが必要で、大きな心臓を小さな子供に移植することはできません。 (肝臓の場合は分割
  して大きさを合わせることが出来ます。)
   従って、15歳未満の子供からの臓器提供が無い日本の子供には、心臓移植を受けるチャンス
  がありません。 このため募金を行い海外に救いを求めて、子供達の渡航が未だに続いています。
   しかしそれは氷山の一角であり、多くの子供達は渡航のチャンスすらつかめず亡くなっています。

   一方、署名があれば提供できる15歳以上の場合、内閣府が行った2004年調査では、国民の
  41.6%は「自らが脳死となった場合は臓器を提供したい・しても良い」と回答されています。
   しかしながら、ドナーカード(臓器提供意思表示カード)にその意志を示し常時携帯されて
  いる方は2.6%に過ぎません。 (元気な人が自分の死後を考えて、ドナーカードに署名しておく
  こと自体が、なかなか普通には出来ないことだと思います。) 
   このために、前述のように米国では毎年2000人以上救われているのに対して、日本では
  4人程しか助かりませんので、大人の渡航移植も未だに後を絶ちません。

   恥ずかしい話ですが、先進国の中で患者が海外に移植を求めに行く国は、他に見当たらない
  と思います。  多摩大学のグレゴリー・クラーク元学長も「これは日本の恥以外の何物でもない」
  と言われています。 私も移植のために子供を連れて渡航した時に「日本は一見豊かだけれど、
  海外に移植を求めて行くとは、なんと貧困な国だろう。 」と痛感しました。 
   当時も今も、日本には心臓移植が出来る技術が揃っていますし、何人もの日本人の医師が海外
  の移植現場で経験を積まれています。 また日本製の移植用の薬が世界で使われています。
   にもかかわらず、海外へ助けを求めて渡航せざるをえないのです。

   最愛の人を亡くす悲しみ、そしてその中で臓器を提供される尊い気持ちは、どこの国でも同じです。
   諸外国と異なる法律を変えず、渡航移植という形で他国の善意に頼り続ける日本の姿は、海外から
  問題視されており、放置すればいずれ国際問題に発展すると思われます。


 「人工臓器の開発は必要ですが・・・・・」
   これとは別に、移植ではなく人工臓器の開発を進めるべきだ という議論もあります。
   しかしもしあなたの家族が医師から「移植を受けなければ、長くてあと1年の命」と宣告されてい
  たらどうでしょうか。  実は移植を必要とされる多くの方は、こういう状態に置かれているのです。
   言うまでも無く、将来への開発も大切ですが、今の患者さんを助けることを忘れてはなりません。
   従って将来は人工臓器に期待するにしても、それまでの間は今ある移植という治療で患者さん
  を救うことが必要です。


 「日本人は日本で救えるように−−−法律の全面改正を求めて」
   移植法が施行され脳死からの臓器移植が日本でも始まったことは、患者とその家族に一筋の光明
  を与えてくれました。 私自身もその前提として「本人の生前の署名」が必要ならばと、ドナーカード
  を街頭で何度も配り、また近くの郵便局にもお願いして置いていただく等をしています。
   しかし、その努力を9年以上続けている現在も日本で心臓移植を受けられるのは年間4人程であり、
  その数は低迷しています。  努力を惜しむつもりはありませんが、仕組みを変えない限り、これ以上
  続けても苦しんでいる多くの患者を助けることは出来ません。

   また、このことは「もしあなたの家族が心臓移植が必要になっても、日本で助かる可能性はほとんど
  無い」ことを意味しています。 あなた自身が患者ならば、あきらめられるかも知れません。 
   しかし、あなたの愛する人が必要な時はどうでしょうか。 「日本に生まれたのは、運が悪かった
  と思ってあきらめて」と言えますか?
   もしかしたら渡航移植を目指されるかも知れませんが、移植は治療成績が上がり希望者も増え、
  臓器は世界的に不足気味です。 このため、どこの国も外国からの患者に臓器を提供する余裕は
  ありません。 従って、あなたの家族が移植が必要になっても、その時点で受け入れてくれる国が
  あるとは限りません。

   当たり前のこととは思いますが、日本の患者は日本で救えるようにすることが必要です。
   そのためには、これまでの臓器移植法に対する実績を省みれば、全面改正に踏み切るしかないと
  思います。
   そしてそのポイントは
   1.諸外国と同様に
      「脳死に陥った人の生前の意志が判らない場合、臓器の提供はご家族の判断に従う」
   2.もしくは、「本人の生前の意思が確実に判るような仕組みを設ける。(15歳未満は親が判断)」
  ではないかと考えます。

   もちろん、私は全ての人が臓器を提供されるとは思っていません。 提供は一人一人の生き方と死に方
  の問題であり、それは全く個人の自由です。 提供したい人もいれば、したくない人もいて、当然です。 
   そして提供したくない人に提供させてはいけないし、提供したい人の提供を妨げてもいけないと思います。
   これはあくまでも個人的なことであり、他人がとやかく言うべきことでは無いのです。
   また、本人の意思が判らない場合には、ご家族が判断する というのも、極めて自然なことだと思います。


   法律の全面改正を求める私達に対しては、賛否両論があるとは思います。
   しかし、日本人は日本で救えるようにしなければなりません。


 「最後に」
   実際に臓器を提供されることは、大変な勇気を要することであり、誰もが出来ることではないと思います。
   臓器を提供された全ての方と、そのご家族に深く感謝申し上げます。
   あなた方が私達に命を与えてくれたのです。



 関連行事


 <2008年5月17日>
   臓器提供をされた方とそのご家族に感謝する、「生命・きずなの日」記念祭が開催されました。


 


 <2008年4月24日>
   臓器移植に関わる要望書を厚生労働省に提出しました。
   引き続き、臓器移植に関する様々な事柄について担当部局と交渉しました。

 <2007年12月8日>
   公開シンポジウム 「ハート to ハート」 −助かる命を助けられる国に− が開催されました。


 

 <2007年11月13日>
   臓器移植に関わる要望書を厚生労働省に提出しました。
   引き続き、保険証に臓器提供意思表示欄を設けること等を担当部局と交渉しました。


 


 <2007年10月7日>
   「臓器移植に関する法律」の早期改正を求め、銀座でパレードと決起大会を行いました。


 



 <2007年5月19日>
   臓器提供をされた方とそのご家族に感謝する「生命・きずなの日」記念祭が開催されました。
   

 
 


 <2007年4月26日>
   臓器移植に関わる要望書を厚生労働省に提出し、引き続き担当者との協議を行いました。
   (報道のカメラが多いことに気を取られ、うっかり写真を撮るのを忘れてしまいました。)


 <2007年3月4日>
   臓器移植法改正決起大会「一日も早く臓器移植法の改正を!!」
   国会で放置されている改正案の審議入りを求め、決起大会を開催しました。


  



 <2006年10月12日>
   臓器移植に関わる要望書を厚生労働省に提出しました。


 



 <2006年8月27日〜10月1日>
   全国リレー市民シンポジウム「救え!いのち。一日も早く臓器移植法の改正を!!」
   以下の日程で、全国5箇所で開催されました。
   ●福岡市 8月27日(日)午後1時30分から3時
    会  場:九州大学医学部百年講堂 福岡市東区馬出3-1-1 TEL: 092-641-1151(代)
   ●大阪市:9月3日(日)午後2時から3時30分 
    会  場:大阪マーチャンダイズマート・ビル(OMMビル)2F会議室
           大阪市中央区大手前1-7-31 TEL.06-6943-2010
   ●名古屋市:9月18日(月)午後1時30分から4時
    会  場:朝日ホール(朝日新聞名古屋本社15階) 名古屋市中区納屋橋1-3-3 
   ●札幌市:9月24日(日)午後3時から4時30分
    会  場:北海道大学学術交流会館 札幌市北区北8条西5丁目?TEL: 011-706-2141
   ●東京都:10月1日(日)午後2時から午後3時40分
    会  場:飯野ビル3F会議室 東京都千代田区内幸町2-1-1




 


 <2006年5月13日>
   臓器提供をされた方とそのご家族に感謝する「生命・きずなの日」記念祭が開催されました。


 


  <2006年4月13日>
   臓器移植に関わる要望書を厚生労働省に提出しました。
   引き続き、担当部局と交渉と意見交換を行いました。
                         

  <2005年10月13日>
   臓器移植に関わる要望書を厚生労働省に提出しました。
   引き続き、保険証に臓器提供意思表示欄を設けること等を担当部局と交渉しました。
                         

  <2005年10月2日>
   移植医療(臓器移植だけではなく、骨髄移植や臍帯血移植も含めて)推進のために、銀座でパレード
   を行いました。
                         

  <2005年9月25日>

   市民フォーラム「素晴らしき預かりもの」 が開催されました。

    命の素晴らしさや大切さを、移植者の体験談や狂言をとおして語り合っていただきました。
   出演: 狂言師 茂山千作、千三郎、 工学博士 北野 大
   主催: 日本移植者協議会、全国骨髄バンク推進連絡会
                   

  <2005年6月25日>
   公開シンポジウム 「ハート to ハート」 〜助かる命を助けられる国に が開催されました。
    主催:日本大学    共催:臓器移植患者団体連絡会、トリオジャパン 他
    後援:日本オリンピック協会、共同通信社、産経新聞社、東京新聞社、千代田区 他
    ポスターはこちら⇒「ハート to ハート」ポスター
       日大シンポジウム      日大シンポジウム
           オリンピックメダリストの小野清子参議院議員、岩崎恭子さん、小林孝至さん、田中ウルヴェ京さん等も参加

  <2005年5月14日>
   「生命きずなの日」記念祭(主催:日本ドナー家族クラブ)が開催されました。
    生命の尊さ・大切さを胸に、臓器を提供されたご家族と臓器提供を受けた患者等が集いました。
                         生命きずなの日記念祭

  <2005年5月8日>
   「臓器移植に関する法律」の改正を求め、銀座でパレードとドナーカードの配布を行いました。
   歌手の山川豊さんと青山学院大学のブラスバンドの方々にもご協力いただきました。
                      銀座パレード

  
<2005年4月15日>
   臓器移植に関わる要望書を厚生労働省に提出しました。
                         厚生労働省折衝

  <2005年2月17日>
   「臓器移植に関する法律」の改正を求め、52万6千人の署名を持ち国会請願を行いました。
       国会請願       国会請願

  <2004年11月21日>
   銀座で意思表示カード(ドナーカード)を配布しました。
                      ドナーカード配布

  <2004年10月15日>
   臓器移植に関わる要望書を厚生労働省に提出しました。
 
  <2004年7月3日>
   臓器移植について理解を高める運動(一般市民公開シンポジウム) が開催されました。
   主催:日本大学  共催:桐蔭横浜大学、トリオジャパン
   後援:日本小児循環器学会、産経新聞社、共同通信社、千代田区
   ポスターはこちら⇒⇒「ハート to ハート ポスター」
                         日大シンポジウム

  <2004年5月15日>
   「生命・きずなの日」記念祭
   臓器提供をされた方とそのご家族への感謝の集い が開催されました。
                         生命きずなの日記念祭 
 
   <2004年4月27日>
   臓器移植に関わる要望書を厚生労働省に提出しました。
   引き続き、保険証に臓器提供意思表示欄を設けること等を担当部局と話し合いました。
                         厚生労働省折衝

  
<2004年3月4日>
   法律の全面改正を求めて、50万人の署名を持って国会請願を行いました。
      国会請願        国会請願

  <2003年11月8日>
   昨年に引き続き、臓器提供をされたご家族の話を聞く会が開催されました。
                          ドナー家族のお話を聞く会

  <2003年10月16日>
   臓器移植に関わる要望書を厚生労働省に提出しました。
                          厚生労働省折衝  

  <2003年10月5日>
   臓器移植を広く知っていただくために、銀座でパレードを行いました。
                          銀座パレード

  <2003年5月17日>
   「生命・きずなの日」記念祭
   臓器提供をされた方とそのご家族への感謝の集い が開催されました。
                          生命きずなの日記念祭

  <2003年4月16日>
   臓器移植に関する要望書を厚生労働大臣宛に提出しました。

  <2002年10月29日>
   15歳未満の子どもたちも日本国内で臓器移植が受けられるように「臓器移植に関する法律」
   の改正を求めて49万人の署名を集め、国会へ請願しました。(1999年、2001年に引き続き
   3回目です。)
                          国会請願

  <2002年10月5日>
   臓器提供をされたご家族の話を聞く会を開催しました。
                          ドナー家族のお話を聞く会


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